「名前を叫ばれる瞬間が好き」 クマリデパート小田アヤネ、「かなでぱ!」で魅せる“ライブアイドル”の真骨頂

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「世界のこころのデパート」をコンセプトに掲げるアイドルグループ・クマリデパートが、現体制でのラストとなるフルアルバム「かなでぱ！」を5月27日にリリース。赤色担当・小田アヤネがスポニチ東京本社でソロインタビューに応じた。アルバムに込めた熱量とライブで体現される“らしさ”。収録曲「ククククマリデパート改Ⅱ」で歌い出しを担い、「名前を叫ばれる瞬間が好き」と話す理由に、彼女のアイドル観が詰まっていた。（「推し面」取材班）

　「現体制での最後のフルアルバムということで、本当に大切な1枚になりました。プロデューサーのサクライケンタさんは、今回は特に明確なビジョンを持って制作に臨んでいて、最初から“こうしたい”という想いが強く伝わってきました。その熱量を私たちも受け止めながら、クマリデパートらしさを存分に詰め込んで、心を込めて取り組みました」

　“らしさ”とは何か。そう尋ねると、小田は「全力感と個性が持ち味です」と明快に答えた。「最近は“かわいさ”を重視するアイドルさんも多い中で、私たちはちょっと変わった振り付けやユーモアのある歌詞も取り入れながら、ライブでしか伝わらない熱や面白さを大事にしています。“ライブアイドル”を1番貫いているグループだと自負しています」

　収録曲の中で、特に気持ちが昂る曲に挙げたのは「ククククマリデパート改Ⅱ」。「自己紹介ソングとしてグループの変遷とともに進化する曲なんです。今回は改Ⅱにバージョンアップして、今の私たちを表現しています。私が歌い出しを担当していて、みなさんにグループのことを知ってもらう1曲の始まりを任されていることが凄く嬉しいです」

　サビは単純明快。♪早桜ニコ　優雨ナコ　小田アヤネ　楓フウカ　南カンナ　七瀬マナ——。メンバー6人の名前を思いっきり叫ぶ。「ライブでは、ファンの方が推しメンの名前が呼ばれたタイミングで勢いよく手を上げてくれるんです。その光景をステージの上から見るのが私は大好きです」

　さらに、夏フェスにぴったりな1曲として挙げたのは「サマター音頭」。「これはまさに夏を感じさせるお祭りソングで、太鼓の音から始まるんです。歌詞にも夏らしいキーワードが散りばめられていて、夏フェスでみんなと盛り上がれると思います」

　　日々のライブで名前を叫んでもらう瞬間が何にも代えがたい幸せ。目の前のリアルを楽しみ、全力のステージを届け続ける。