侍ジャパンのキーマンは「不調」の続く選手たち 高木豊氏「迷いは禁物」指揮官にエールも

2023年3月9日(木)16時40分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が昨日3月8日に開幕し、侍ジャパンが優勝に向けて本日9日に中国との初戦を迎える。初戦の中国戦の先発は大谷翔平(28)と発表され、世界一奪還に向けて日本中の注目が集まっている。

 そんな侍ジャパンについて、現役時代に横浜などで活躍し、引退後もアテネオリンピック日本代表や横浜でコーチを歴任してきた野球解説者の高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルで語った。『侍ジャパン優勝計画〜世界一奪還への道標〜』と題したこの動画では、投手と野手それぞれの起用法やキーマンを高木氏独自の目線で分析した。

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 侍ジャパンはNPBのチームとの練習試合を実施してきた。しかし、中日に敗戦を喫するなど、選手たちの状態が上がってこない事が不安視されてきた。しかし、大谷やラーズ・ヌートバー(25)をはじめとするメジャー組が合流した後は、立て続けに完勝をおさめ、不振に悩まされてきた村上宗隆(23)や山川穂高(31)にも本塁打が生まれるなど上々の仕上がりの印象。

 そんな侍ジャパンについて高木氏は、最後の強化試合となったオリックス戦の打順が良いのではないかと語った。高木氏は、「近藤の出塁率、大谷は敬遠の可能性、吉田も半分くらい打てる。だからポイントは岡本になる。岡本の精神力ならやってくれると思う」と、ランナーが溜まった状態で打席が回ってくることが多いと予想される5番・岡本和真(26)が打線のキーマンになると予想し、その後を打つ6番・村上までは固定でいいと話した。

 そして8番・源田壮亮(30)、9番・甲斐拓也(30)と続くなかでの下位打線のカギになるのは”7番・セカンド”だとし、ここまで思うように状態の上がらない牧秀悟(24)か、国際試合に強い山田哲人(30)のどちらを信じて使うのかに注目した。

 下位打線がどれだけ出塁するかによって、上位打線の得点力にかかわってくるとし、下位打線の重要性を語った高木氏。そこで野手のキーマンを、村上、山田、牧とした。ここまでの強化試合では、シーズン中のような打撃がまだ影を潜めている3選手。その都度、相手に合わせて状態の良い選手を使うか、一人の選手に固定して挑むかという選択肢がある中で、高木氏は、「俺は選手を信じて固定して使った方がいいと思う。選手たちにも責任の気持ちがある。毎試合状態の良い選手に変えてしまうのではなく、信じてあげる事が復調にもつながる」と、固定を勧めた。

 選手たちの心にある責任感を尊重し、信じることこそが不調脱却の糸口になるという。また、早めに守備固めの選手を投入する事も推奨するなど、選手起用の重要性を語った。最後には、栗山監督に対して「迷いは禁物」とアドバイスを送る場面も。優秀な選手やコーチ陣がいればいるほど、迷いが生まれると想像し、「自分を信じて戦ってほしい」と、指揮官にエールを送った。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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