【中原雄氏のPO展望】ドンチッチ加入でレイカーズに勢い 1回戦でいい勝ち方をして波に乗りたい
2025年4月16日(水)4時0分 スポーツニッポン
NBAは13日(日本時間14日)にレギュラーシーズン(RS)が終了し、15日(同16日)からプレーオフ(PO)進出決定戦、19日(同20日)からPO1回戦が始まる。八村塁(27)の所属するレイカーズは西カンファレンス3位で、同6位のティンバーウルブズと対戦する。河村勇輝(23)が所属するグリズリーズはPO進出決定戦に臨むが、ツーウエー契約の河村は出場できない。NBA解説者の中原雄氏がPOの展望を語った。
レイカーズは2月にドンチッチが加入して大きく変わった。ドンチッチが攻撃の起点になることで、L・ジェームズが強引に攻める場面が減り、チームに落ち着きが出てきた。八村は元々ボールを欲しがるタイプではないが、ドンチッチやL・ジェームズがつくる攻撃の流れの中でプレーができている。外からも中からも得点しており、多様な攻撃力を持つ八村の良さが出ている。着実な仕事ぶりでチームにとっては不可欠な選手になった。
西カンファレンスはRS1位のサンダーがファイナル進出の最有力候補だろう。得点王のギルジャスアレクサンダーを中心として攻守にバランスがとれている。若くて勢いもある。ただ、POではどのチームも守備の強度が上がり、RSと同じようにはいかない。POの戦い方を知る二枚看板のいるレイカーズにも十分チャンスはある。
1回戦の相手のティンバーウルブズは、A・エドワーズを中心とする攻撃に爆発力があり、2メートル16のゴベールらビッグマンもいる。レーカーズの懸念材料はセンターのデービスが抜けて手薄になったインサイド陣。フィジカルの強い八村には守備での奮闘も求められる。ここでいい勝ち方をして、波に乗っていきたい。 (NBA解説者)