巨人・井上温大「申し訳ないです」 岡本負傷交代ショック冷めやらぬまま3回6失点で降板 自ら失策も
2025年5月6日(火)19時22分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人—阪神(2025年5月6日 東京D)
巨人の6年目左腕・井上温大投手(23)が6日の阪神戦(東京D)で今季6度目の先発登板。初回に2点先制を許すと、2回2点、3回2点と失点を重ねて3回8安打6失点(自責2)で降板し、2試合ぶりとなる今季3勝目を手にすることはできなかった。
4月22日の中日戦(東京D)ではプロ初完投こそ逃したものの、8回まで毎回の自己最多14三振を奪う3安打1失点の快投を見せていた井上。
この日の阪神戦に敗れれば、チームは2008年以来17年ぶりに開幕から3カード連続で阪神戦負け越しが決まり、球団初となる東京ドームでの阪神戦開幕5戦5敗となってしまう一戦だったが、試合開始直後に衝撃的なシーンに見舞われた。
初回、井上は1番・近本に左前打され、無死一塁。2番・中野は三塁前へセーフティー気味に送りバントし、ドラフト2位ルーキーでプロ初スタメンとなっていた三塁・浦田がこれを処理して一塁へ送球した。
だが、一塁ベースへ全力疾走してきた打者走者の中野の体と捕球しようとした一塁・岡本の左腕が交錯。次の瞬間、岡本は右手で左肘付近を押さえてグラウンドに倒れこみ、苦悶(もん)の表情を浮かべてそのまま負傷交代となった。
攻守の中心選手である岡本の衝撃的な姿にナインは動揺を隠せず。井上は試合再開直後、3番・森下に左前適時打されて先制点を失うと、2死後には5番・大山の飛球を今季2度目のスタメンで左翼に入っていた40歳のベテラン長野が落球。井上は6番・小幡にも右越え適時二塁打を浴びて初回から2失点となった。
すると、2回には4番・森下に3戦連発となる5号2ランを被弾。
3回には先頭・小幡のなんでもない投ゴロを余裕をもって処理しながら身長2メートルの一塁・秋広がジャンプしても届かない高さに悪送球して塁に出すと、近本には3回で猛打賞達成となる適時三塁打を右翼線に弾き返されてこの回も2失点。その裏、先頭で打順が回ると、代打・萩尾を出されて降板となった。
投球内容は3回で打者20人に対して74球を投げ、8安打6失点(自責2)。1三振を奪い、与えた四球は1つ、直球の最速は148キロだった。
▼井上 早いイニングでマウンドを降りてしまい申し訳ないです。