【阪神】東京Dで球団史上初の開幕5戦5勝&単独首位 才木浩人が巨人戦4連勝で球団別最多10勝目
2025年5月7日(水)5時0分 スポーツ報知
3回2死満塁、甲斐 拓也を空振り三振に打ち取った才木浩人(カメラ・清水 武)
気迫あふれる投球で巨人打線を封じ、勝利への道筋をつくった。阪神の先発・才木浩人投手(26)が、東京Dのマウンドに仁王立ちした。5回4安打無失点で今季3勝目。「球数(102球)が多くなってしまって、5回までしか投げられなかった。無駄な球が多かった。自分の役割をあまり果たせなかった」と反省の弁を繰り返したが、その背中に仲間たちは鼓舞された。
最速155キロの直球で押し込んだ。6点リードの3回2死一塁で吉川の打球が左前腕に直撃するアクシデント。苦悶(くもん)の表情を浮かべて一度ベンチに下がった。それでも「チェックして大丈夫」と根性で続投。前回の4月29日・中日戦(バンテリンD)で3敗目(6回4失点)を喫していた右腕は「最低限」とピンチを切り抜け、感情を解き放った。
昨季は巨人戦8登板で4勝1敗、防御率1・95。同戦4連勝、対戦相手別で最多の通算10勝目を挙げた“Gキラー”は「痛いです」と患部を見ながら笑い、次戦に向けて「野手やリリーフに助けられているので、何とか自分のピッチングで恩返しできるように」と、文句なしの快投を約束した。
活発な攻撃陣も5戦連続の2ケタ12安打で7点を奪い、東京Dで球団史上初の開幕5戦5勝。4月29日以来の単独首位に躍り出た。7日の相手先発は、開幕から35イニング連続無失点でセ・リーグ記録を更新中の山崎。藤川監督は「思い切って攻めていく。覚悟して勝負に挑みたい」と、一丸で攻略の決意を示した。(中野 雄太)