予選Q1終了間際の赤旗で順位に混乱。ハースのベアマン、10番手タイム抹消は「不公平」と憤る

2025年5月18日(日)8時50分 AUTOSPORT web


 F1エミリア・ロマーニャGP予選Q1で、オリバー・ベアマン(ハース)が最後に走ったアタックラップが、赤旗提示後に走り終わったものであると判断され、タイムが抹消された。このラップはQ2進出に十分なタイムであり、ベアマンとチームは、赤旗提示前にチェッカーを受けたため有効であると主張、FIAは再調査を行ったが、タイム抹消の判断は覆されなかった。



 Q1残り約1分のところで、フランコ・コラピント(アルピーヌ)のクラッシュにより、赤旗が提示され、セッションはそのまま終了となった。フライングラップ中だったベアマンは、赤旗提示とほぼ同時に1分16秒077という10番手に相当するタイムを出したが、FIAは赤旗提示後にベアマンがフィニッシュラインを通過したと判断し、そのタイムを抹消。それによってベアマンは予選19番手にとどまり、Q1敗退となった。



2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP オリバー・ベアマン(ハース)

 ベアマンは、自分がフィニッシュラインを超えた際に、赤旗を視認しなかったと主張し、FIAを激しく非難した。


「ダッシュボードに赤信号が表示されたのは、僕の場合、ラインを越えてかなり経ってからのことだった」とベアマンは苛立ちを示した。


「映像を見ると、ラインを越えた時に赤旗が表示されていなかったことは明らかだ。だから、(そのラップを)抹消するのは全く不公平だと思う。彼らは一度決定を下したら、それが間違っていたとしても、たとえ明らかに間違っていたとしたって、それを覆そうとしないんだ。それは少し厳しすぎると思う」



2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP オリバー・ベアマン(ハース)

 ハースはタイム抹消に異議を唱えたため、FIAはこれを調査し、その間、Q2開始を遅らせた。ベアマンは、タイムが復活した場合に備えて、マシンのなかで待機したが、結局、Q1敗退が決まった。


 チェッカーを受けたタイミングでは赤旗が示されていなかったというベアマンの主張を、FIAは打ち消し、次のようにコメントした。


「赤旗は16時32分17.6秒で提示された。ベアマンは16時32分20.9秒にラインを通過しているが、その時点でスタートガントリーにはアボート信号/赤旗が表示されていた」


「スチュワードが、タイミング関連の専門家に相談し、基礎となるデータを精査して、タイミングシステムのデータが有効であり、進行させることが適切であると確認するために、Q2は遅延された」


「最も重要な目的は、ベアマンが赤旗の前にラップを完了したのか後に完了したのか、そしてそのラップを無効とすべきかどうかを判断し、適切なドライバーがQ2に進出するようにすることだった」


 ベアマンのタイムは復活しなかったため、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレートがQ2進出を果たした。




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