ロバーツ監督「気をつけなければならない。全員が意識」 大谷の22球にドジャース指揮官が考える今後
2025年5月26日(月)7時46分 スポーツニッポン
ドジャースの大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、ニューヨークで行われるメッツ戦前に、23年9月の右肘手術後初のライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。打者との対戦は23年8月23日のレッズ戦以来、641日ぶり。球宴以降の後半戦からの投手復帰へ向け、大きな一歩を踏み出した。
最初の打者は金慧成(キム・ヘソン)。まずは2球、真っすぐが高めに浮いたが、4球目を投ゴロに仕留めた。ゴロを自らさばく際にはうれしそうな表情を見せるなど実感がこもった。また、3人目の打者である新人捕手のラッシングからは空振り三振も奪った。
その後、2度目の対戦となったキムに対しては右翼線への鋭い当たり。野手を置いていないため、フィールドから「三塁打」の声も出たが、右前打の当たりだった。最後は四球を与えたものの、登板を終えるとブルペン捕手とマウンドで握手をかわし、明るい表情を見せた。
合計22球で、1安打1四球。約8分間ほどのマウンドには、ロバーツ監督をはじめ、選手も見学。コーチ、球団スタッフもまじえた打者5人に対して、2奪三振の力強い投球を見せた。ロバーツ監督は「良かった。見ていて楽しかった。彼も楽しんでいたと思うし、何か収穫があったと思う。彼を打者として見るのに慣れてしまっていたので、投手としてマウンドに立つ姿を見るのは新鮮で、私たち全員が本当に興奮した」と語った。
ここ数日間の状態を注視していく。指揮官は「来週末にまたライブBPを行うと誰もが推測できるが、それは彼が今後の日々の中でどう感じていくかにかかっている。そして、水曜日は彼がルーティン通り、感触を確かめる日になるのだろう」とし「今日の球速、球数から見て、(投球時の)強度は間違いなく増した。だから、私は気をつけなければならない。それが今夜の試合にどう影響するか、私たち全員が意識している」と語った。
メッツ戦は「1番・DH」で出場し、千賀滉大投手と対戦する。ロバーツ監督にとっても二刀流復活へ、試合にどう影響するかも確認事項としている。
「順調にいけば、彼は最高級の先発投手だ。それが私たちの期待感だ」と話した指揮官は、投手復帰はオールスター後になるとの見通しを示している。