NPBでのピッチクロック導入は是か非か?球界OBが語る反対の理由「考える間を奪われる」

2023年8月16日(水)16時23分 ココカラネクスト

MLBで導入されたピッチクロックは、NPBでも採用されるのだろうか(C)Getty Images

 MLBでは今シーズンからピッチクロックが導入された。ピッチクロックとは投手がボールを受けてから、ランナーがいない場合は15秒以内、ランナーがいる場合は20秒以内に投球モーションに入らなければいけないというもの。試合時間短縮を目的として導入された新ルールであるが、今後NPBでの導入も検討されていくという。

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 とはいえ、ピッチクロック導入に否定的な見方をする野球解説者は珍しくない。現役時代に日本ハムで活躍した岩本勉氏は自身のYouTubeチャンネルで、NPBでのピッチクロック導入には反対の姿勢を示し、その理由を説明した。

 まず「『どうやったら上手くいくだろうか』と考えるのが野球の面白さだと思う」と野球の面白さを話す中、「だから僕は今のところピッチクロックは大反対。考える間を奪われるから」とコメント。続けて、「日本で採用されるとプロ野球ファンは少なくなります。どうしてもやるのなら20秒と25秒」と口にして、「日本の野球文化、日本の日常文化は考えることが多い」「考えて考えて作戦を駆使して、その結果どうだろうか、これを楽しむのが日本の日常文化」と語った。

 岩本氏は「メジャーリーグは投げた打った、結果を楽しむ文化なのでピッチクロックが成立してる」と日本とアメリカの違いを示したうえで、「(日本の野球から)考える時間をとってしまうと魅力が薄れる」という。そして、「考える種目が日本ではすごく支持を得てる」と口にした。

 試合時間の短縮は大きな課題ではあるが、ピッチクロック導入には慎重な議論が必要なのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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