「はまったら相当嫌な1、2番になる」懸案の巨人の1、2番打者問題 高木豊氏がオープン戦で注目した選手とは

2024年2月24日(土)11時49分 ココカラネクスト

高木豊氏

 巨人は2月23日に行われた阪神とのオープン戦初戦に9−4と白星発進。今季開幕戦でも激突する同カードで巨人は初回に7点の猛攻を見せるなど、昨年の王者、阪神を退けた。

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 鮮やかな先制攻撃だった。相手先発は巨人キラーで知られる左腕、伊藤将司。初回、1番に入った松原聖弥が中前打で塁に出ると、この日2番に入ったオコエ瑠偉が追い込まれてからもファウルで粘り、しっかり四球をもぎ取る。さらに3番に入った門脇誠が初球に犠打を決めて、一死二、三塁の形を作ると主砲、岡本和真の右前適時打と理想的な形で先制点を奪った。この回は相手失策もからみ7安打、7得点と爆発。1番の松原は打者1巡した第2打席でも左前適時打で7点目を奪うなど、この日は5打数3安打1打点と躍動した。7回にも2点を奪い、新打線の手ごたえを感じさせる初戦ともなった。

 そんなオープン戦初戦の巨人の戦いぶりを見て、球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は2月23日に自身のYouTubeチャンネルに「【プロ野球解説】岡田監督が湯浅の投球に激怒!佐藤輝明に完璧な一打に「昨年と明らかに違う」巨人松原&オコエは脅威になる存在!育成の京本&中田の評価は?オープン戦の開幕を現地からお届けします!」と題した動画を更新。この日の巨人の戦いぶりを語っている。

 まず高木氏が注目したのは巨人がどういうオーダーを組んでくるかという点。主砲、岡本の後を打つ打者に注目していたとしながら、ここに吉川尚輝を組み込んできたことで「吉川にかかる負担は大きいな」と5番打者候補に奮起を求める場面も。

 さらに注目したのは、1、2番打者にもあった。この日、1番を務めた松原に関して高木氏は「非凡なものを持っているね 水を得た魚のよう」と表現。初回に出塁、この日は適時打を含む3安打の猛打賞と存在感を示した松原を高く評価。守備においても「一人だけ動きが違うぐらいに足が動いている」としっかりした働きを見せていたとした。

 さらに2番に入ったオコエに関しても、初回松原が出塁した後にしっかり粘って四球を選んだことを「簡単に打ち取られない」と認めた上で、試合で見せた走塁に関しても目を留めた。7回一死満塁の場面、育成の中田歩夢が中前に運んだ打球で、二走のオコエが激走、本塁を陥れたシーンについて「オコエの走塁が素晴らしい。スピードに乗ったときの加速、スライディングはやっぱり迫力がある」と激賞。

 その上で、この日の1番・松原、2番・オコエコンビについて「はまったら相当嫌な1、2番になる」とコメント。巨人ではここ数年定まっていなかった1、2番候補になりうるという見解を示した。

 動画内ではほかにもこの日の試合で2ランを放つなど好調な阪神・佐藤輝明の変化などにも触れている。

 巨人の1、2番打者といえばここ数年は固定できず、解消すべき課題となっていた。この日の松原は5打数3安打1打点と新リードオフマンのすべり出しとしてはまたとないアピールとなった。育成の星として注目を集めながらここ2年は低迷。走攻守に優れ、誰もが復活を期待している「帰ってきた男」がV奪回のキーマンとなるか。今後のパフォーマンスも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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