「今年の中日はしぶとい」8年ぶり首位に立った中日の強さは本物か 高木豊氏が注目した中田以外の”打線の幹”とは

2024年4月10日(水)17時22分 ココカラネクスト

立浪監督も目指す野球ができる体制が整ってきたとしている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 立浪中日が強い。首位攻防となった4月9日のDeNA戦(横浜スタジアム)に3−1と勝利し、4連勝。主砲の中田翔が全打点をあげる活躍を見せ、8年ぶりに単独首位に立った。

【中日ドラゴンズ】2891日ぶり単独首位︎「中日が強くなった要因は…」昨年との大きな違いとは︎勝ち続けるために我慢は必要?高木豊が語る

 「4番・一塁」で先発出場した中田は同点に追いつかれた3回一死二、三塁の好機に相手先発のアンドレ・ジャクソンのチェンジアップにうまく合わせ右前へ。これが決勝の2点適時打となり、初回にマークした適時打含め、この試合の全得点をあげた。

 先発の小笠原慎之介は粘り強く投げ7回5安打1失点と試合を作り、8回からは勝野昌慶、9回をマルティネスが締める「勝利の方程式」で最後は守り勝った。これでチームは2016年5月10日以来、2891日ぶりの単独首位に立った。

 ここ最近は2年連続最下位と苦しんだチームに何が起こっているのか。球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は4月10日に自身のYouTubeチャンネルに「【中日ドラゴンズ】2891日ぶり単独首位!!「中日が強くなった要因は…」昨年との大きな違いとは!?勝ち続けるために我慢は必要?高木豊が語る!!」と題した動画を更新。中日の快進撃を独自の視点でリポートしている。

 高木氏が好調の要因としてあげたのは「僅差で勝てるというのはチームの中でも勝つという意欲に満ちあふれている」という点。ここにきて3試合連続完封勝利を含む4連勝、この試合も同点に追いつかれながらも中田の適時打で突き放すなど、粘り強く戦えていることも大きいとした。

 中田に関しては守備のたくみさも認めた上で、逆に中田以外の選手はバントをしっかり決める意識も求めた。「大量点はいらない」とした上で磐石の投手陣を築いていることからもロースコアのゲームをものにしていく大事さを説いた。

 また打線で注目の存在としては、1番に入る三好大倫とともに2番打者の田中幹也をあげた。2年目内野手、セカンドを守る堅守も知られているが、この試合も4打席で2四球を含む3度出塁としっかり中軸につなぐ役割を果たしている。  

 田中に関して、高木氏も「あの選手が(打線に)効いている」と評価。守備に関しても守備範囲の広さをたたえながら、セ・リーグ二塁手部門で長くゴールデン・グラブを獲得している広島・菊池涼介に匹敵する存在になるとした。

 ここまで好循環で回るチームでは、ほかにも故障で出遅れた岡林勇希や右の大砲候補・鵜飼航丞、石川昂弥などもファームで調整を続けている。

 層の厚さも感じさせるが、心配な点として「負けだすと変える」と、ころころラインアップを変えることはしないほうがいいとした。今季は開幕当時のオーダーの選手たちをしっかり育てることで、先の常勝軍団につながっていくとした。

 動画内では「今年の中日はしぶとい」として、エールを送ることも忘れなかった高木氏。

 今後も快進撃を期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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