「良い選手いるなぁ」安田に清宮… 高木豊氏が語る村上世代の「現在地」とは!?

2022年9月30日(金)6時0分 ココカラネクスト

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 村上世代の選手たちについて、現役時代、横浜ベイスターズなどで活躍し、盗塁王やゴールデン・グラブ賞、ベストナインなどのタイトルを獲得、引退後も日本代表コーチや、横浜でもコーチを歴任してきた野球解説者の高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネルで語った。

 今季はヤクルト・村上宗隆内野手がプロ5年目シーズンながらここまで55号を記録。日本人選手最多本塁打記録に並び、日本記録となる5打席連続弾を放つなど、異次元の大活躍を見せている。そんな村上と同じく2017年のドラフト会議で指名された同世代の選手たちの現在を高木氏が振り返った。

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 当初この年代は高校通算117本と歴代1位の成績を残し日本ハムにドラフト1位で入団した清宮が注目されたこともあり、「清宮世代」と呼ばれていた。そんな清宮には7球団が一位指名したことも話題を呼んだ。

 さらにその年、注目を集めたのは夏の甲子園で6本塁打を放った中村奨成だ。中村は2球団の競合の末広島が獲得した。

「一世を風靡したよね、スターが出てきたなと思った。地元(広島)に入れてよかったよ」と、高木氏も印象的だったバッターの一人だと明かした。

 オリックスが1位で指名した左腕、田嶋大樹はJR東日本から西武との競合の末、獲得。当時、社会人チームのヤマハでコーチをしていた時代に対戦した事を振り返った高木氏は、「打てない…。これは良いぞと思ったね」と、レベルの高い投手だったと評価していた。

 ロッテはこの年、阪神とソフトバンクと競合の末、履正社から安田尚憲を獲得。清宮や村上らとともに注目を集めて入団した安田については、

「ここに来て、バッティングの状態が良くて成長してきたな」と、試行錯誤を繰り返しながらも結果を残し始めた大砲候補の成長を感じている様子。

 そして村上だ。共に清宮を1位指名し、外した巨人、楽天、ヤクルトが競合。抽選の末にヤクルトに指名された。ハズレ一位という形でヤクルトへ入団した村上は、当初は捕手として指名された。しかし当時ヤクルトの監督だった小川氏は高校通算52本塁打とスラッガーとしての才能を買っており、プロ入りを機に三塁手に転向させた。当時の小川監督の言葉が高木氏には衝撃だったようで、

「キャッチャーでは使わないよ。早くバッティングを活かしたいから、キャッチャーで育ててる時間はない」

 と、村上の打撃力に大きな可能性を見出し、育て上げた秘話を明かした。現在、球界屈指の強打者に成長した村上には、ルーキー時代から成長を見守った高津監督を含め、恵まれた指導環境にあったことも知られているが、入団時の小川監督もまさにキーマンの一人だった。その上で改めて、「村上はハンパないね。なんか野球界のトップに君臨したよね。すごいよな…この成長速度」と、驚きを表現。

 さらにこの年にヤクルトは4巡目で塩見を獲得している。社会人を経て入団。リードオフマンとして昨年Vの立役者の一人ともいわれる塩見まで同世代となれば、いかに「豊作」の年だったかが分かる。ほかにも阪神はこの年、左腕、高橋遥人を2位指名している。ちなみに清宮、村上を外した巨人はこの年、現在中継ぎとして活躍している鍬原や主戦捕手の大城、若林などを指名。西武は平良、ソフトバンクは高橋礼、育成で周東やリチャードを指名している。

「こう見ると、良い選手いるなぁ。村上を筆頭に、安田、清宮…。清宮も今年もの凄く成長してきたし。いいライバルだよな。清宮も安田も変わってきたし、早く村上に追いついてほしいな」

 改めて高木氏は村上世代の人材が豊富なことに触れ、今後の活躍にも期待をかけていた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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