ド軍の打撃改造計画は「無謀」 マイナー降格の逸材キム・ヘソンの現状に韓国メディアが不満「チーム選びが間違っていた」

2025年3月31日(月)7時0分 ココカラネクスト

マイナーで研鑽を積むキム・ヘソン。メジャー昇格に向けた競争の中に身を置く26歳の現状に韓国メディアは黙っていない。(C)Getty Images

 まさかのマイナーでのシーズンインは、小さくない驚きであった。今オフにドジャースと28、29年の球団オプションが付帯する3年総額1250万ドル(約19億6250万円)の契約を締結したキム・ヘソンだ。

 ポテンシャルは折り紙付きだった。だからこそ、マイナーでの開幕はショックも小さくない。

【動画】ようやく出た待望の一発! キム・ヘソンの今春OP戦第1号をチェック

 レッズに移籍したギャビン・ラックスの後釜として、正二塁手としての定位置確保が期待されたキム・ヘソンだったが、春先から平均球速がKBOリーグよりも5キロも早いとされるMLBの投手にアジャストが出来ずに苦戦。デーブ・ロバーツ監督らのススメを受けて打撃フォームの改善に着手したが、オープン戦では打率.207、1本塁打、OPS.613、出塁率.303と低調なパフォーマンスに終始し、ほどなくしてマイナーでの再調整を告げられた。

 ドジャースにとってみれば、キム・ヘソンが米球界の水に慣れるための措置であった。だが、やはり球界の逸材があっさりとメジャーロースターから外された現状に、韓国国内は疑問を投げかける。

 スポーツ専門サイト『Mania Times』は「(マイナー降格の)理由はいろいろあるが、大きく2つに絞ることができる。それは打撃フォームをいきなり修正した決断と、チーム選びが間違っていたことだ」と断言。開幕直前の春季キャンプ期間中に打撃フォームにメスを入れた本人とドジャースの判断を問題視した。

「キム・ヘソンは、突然の打撃フォームを修正した。キウムでの打撃フォームで打っても容易ではない舞台で、大幅な修正するというのは無謀な実験だった。実際、球団が後押ししたとされる判断は失敗した感が否めない。フォームの修正はもう少し後でもよかったのではないか。キム・ヘソンはメジャーリーグをKBO(韓国プロ野球)と勘違いしたようだ」

 打撃フォームの改造については本人も反省を口にしてはいる。それは韓国のYouTubeチャンネル『Sumtimes』のインタビューで「前の打撃フォームに戻したいと思うことは良くある」と語る通りだ。

 ただ、あくまで本人は「前のフォームに戻したとしても、打てるという保証はない」と前向きに取り組んでいる。実際、現地時間3月29日に行われたドジャース傘下3Aの試合では3打数2安打(二塁打、三塁打)、4打点を記録。状態の上向きを感じさせた。

 ここからメジャーリーグに這い上がっていくために、マイナーで目に見える結果を出す必要があるキム・ヘソン。果たして、極度のスランプに陥った韓国球界の逸材が檜舞台に立つ日はいつになるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「キム・ヘソン」をもっと詳しく

「キム・ヘソン」のニュース

「キム・ヘソン」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ