第75代横綱誕生へ 大の里が2場所連続優勝…琴桜との大関対決制す 初日から13連勝「残り2日間、集中して頑張ります」

2025年5月23日(金)17時45分 スポーツ報知

大の里(右)は寄り切りで琴桜に勝ち13日目で優勝を決めた(カメラ・池内 雅彦)

◆大相撲夏場所13日目(23日、東京・両国国技館)

 初の綱取りに挑む大の里(二所ノ関)は、琴桜(佐渡ケ嶽)との大関対決を制し、初日から13連勝。2場所連続4度目の優勝を決めた。横綱審議委員会の推薦内規では「2場所連続優勝か、それに準じる成績を挙げた力士」とあり、大の里の場所後の昇進は確定的となった。

 横綱誕生は、今年初場所後に昇進した豊昇龍以来で、第75代となる。日本出身では17年初場所後に昇進した現二所ノ関親方稀勢の里以来、8年ぶり。同親方は大の里の師匠。

 大の里は、2023年夏場所、幕下10枚目格付け出しで初土俵。所要13場所での横綱昇進は昭和以降では、羽黒山、照国の同16場所を抜いて最速。全場所勝ち越しで横綱に進んだのは、年6場所制となった1958年以降で初の快挙だ。

 大の里は、石川・津幡町出身の24歳。小1から相撲を始め、新潟・海洋高を経て、日体大に進学。アマチュア横綱や学生横綱など数々のタイトルを獲得した。幕下、十両をそれぞれ2場所で通過し、24年初場所で新入幕。同年夏場所では新三役の小結で12勝3敗で初優勝を果たした。初土俵から所要7場所での制覇は史上最速。同年秋場所では13勝2敗で2度目の賜杯となり、大関昇進。先場所、高安との優勝決定戦に勝ち、3度目の優勝を飾り、今場所の綱取りに挑んでいた。

 取組後、「まだ場所は終わっていない。明日のことだけを考えて頑張ります。残り2日間、集中して頑張ります」と話した。

 横綱昇進を預かる審判部の高田川部長(元関脇・安芸乃島)「強い。言うことないです。圧倒的な相撲だった。私には立ち合いから根こそぎに見えた。次の番付? 言うことないですね。後は千秋楽まで2番見てから。千秋楽に話します」

スポーツ報知

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